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学習と言うと、なんだか堅苦しくて、難しそうな感じをもつ方もいらっしゃるかも知れませんが、少し気楽に考えてみてください。
「生涯学習」と聞いて思い浮かべるのは、「退職後に高齢者が行う学習」とか「趣味や習いごとのような公民館やカルチャーセンターなどで行われている活動」ですが、そうした趣味・教養に関する活動だけが「生涯学習」ではありません。
「生涯学習」とは「生活や職業能力の向上、自己実現を目指して、自発的な意思に基づき、必要に応じて、自己に適した手段・方法を自ら選んで、生涯を通じて行う学習のこと」と言われています。大切なのは「自発的に、手段・方法を選んで、生涯を通じて行うこと」です。人が生まれてから死ぬまでの間、いわゆる「ゆりかごから墓場まで」の間に行われる「学び」は、すべて「生涯学習」と言えるのです。
例えば、読書をしたり、講演会へ行ったり、演劇を鑑賞したり、スポーツをしたり、ボランティアをしたり、資格を取得したり…などなど。さらに、子どもが遊びの中で社会のルールを学んでいくことも生涯学習のひとつと言えるでしょう。
また、学校での勉強も、もちろん生涯学習に含まれるのですが、生涯学習の視点からいうと、学校は「生涯にわたって学ぶ意欲を高め、『学び方を学ぶ』ための生涯学習の基礎作りの場」なのです。
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生涯学習の必要性が高まってきた背景のひとつには、人々の価値観の多様化が挙げられます。経済的な豊かさから心の豊かさを大切にする傾向や、生きがいと自己の充実を求めるために、知識や技術を習得する様々な活動を行う人が非常に増えています。
また、人生80年の時代を迎えた現代社会は、余暇時間の増大や少子・高齢社会への移行、科学技術の高度化、産業構造の変化、国際化・情報化の急速な進展など急激に変化してきています。
このような社会変化によって生じた、環境問題、消費者問題、教育問題、少子・高齢化問題、国際化や情報化の問題などの現代的課題に対応するためには、これまでのような学校教育で得た知識や技術では困難となってきています。そのため、絶えず新しく生み出される知識・教養・技術を生涯にわたり学んでいく必要が生じてきています。
このようなことから、今までのような学校教育中心の教育体系では、変化する社会への対応には不十分となり、高等教育機関や民間、行政などの学習機会を利用して、生涯の必要な時期にいつでも学ぶことができる生涯学習体系へ移行することが求められています。
さらに、学習活動は自らを豊かにするだけでなく、より良いまちづくりや地域づくりを通して、多様な地域課題の解決に大きな役割を果たすことが生涯学習の必要性として認識されてきています。
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昭和40年(1965年)ユネスコの第3回成人教育推進国際委員会で「生涯教育の基本原理は学校教育と社会教育の統合である。また、人間は幼児期から高齢期に至るまで、生涯にわたって学び、成長する可能性をもっている。その学習が保障されるべきである。」という生涯教育理念が提唱されました。
また、昭和60年(1985年)ユネスコの第4回国際成人教育会議で採択された「学習権宣言」では、「学習権なくして人間的発達はない」として、学ぶことが人間の権利、すなわち「生存権」となることを示しました。
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